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内容
2015年11月に鈴木大使の前任地であるフランスのパリ市街と郊外の商業施設において、 起こったパリ同時多発テロ事件は、ISILの戦闘員と見られる複数のグループにより、銃撃 および爆発が同時多発的に発生し、死者130名、負傷者300名以上を生んだテロ事件です。 また、今年の３月にはベルギーの首都ブリュッセルの空港と地下鉄で同時テロが起こり、 少なくとも30人が死亡しました。ブリュッセルはＥＵとＮＡＴＯの本部があり、欧州政治の中枢です。フランス以外にも、デンマーク・コペンハーゲンで連続銃撃テロ事件、ロンドンの地下鉄でもテロ事件が起こっています。 さて、我が国から遠く離れた欧州での出来事ですが、私たちに無関係というわけには参りません。フランスやヨ－ロッパ同様に東アジアには東アジア独特の歴史・民族があり、領土問題を中心に固有の問題を抱えています。自国の権益を主張し合いながらも、平衡感覚を保って交渉している間は良いのですが、そのバランスが崩れると、南シナ海の様な騒動に発展するのです。政府には、このような国際情勢を的確に判断して我が国の立ち位置を明確にして、過たず国家をリ－ドしていって貰いたいものです。その為には私達国民一人ひとりも、見る目を養う必要があります。今回は多くの国際機関でも議長を務められていた鈴木全権大使に国際情勢の分析をお願い致します。